野草薬草館の野草レシピ🌱「どくだみ」

毎日の暮らしにおばあちゃんの知恵を…

自然豊かな鹿児島県伊佐市・さつま町には豊富な野草薬草が自生しています。そして地元では野草薬草を毎日の暮らしに取り入れ怪我や病気などの健康維持に活用してきました。しかし残念なことに時代の流れとともに薬草文化もいつしか姿を見ることが少なくなってきました。私たちは身体にやさしい取り組みのひとつ野草薬草を活用する為に「おばあちゃんの薬箱・伊佐薬草の杜」「野草薬草館」「野草庵」「箸休めの宿・とまり木」そして堺市中区「ナチュラルガーデン」等とも繋げ、野草を身近に活用することを目指します。

どくだみ

多くの病気を治せる意味で、十薬(重薬)と呼ばれています。
殺菌消炎剤や強壮剤、解毒効果はピカイチ!

どくだみのお酒

【材 料】(4人前)
ドクダミの花が咲く直前(蕾の頃)の全草
ハチミツ、イースト菌

【作り方】
① 生の葉や茎を低速ジューサーきかけて、青汁を作ります。
② 青汁の5分の1くらいのハチミツを加えて、表面に少量のドライイーストを入れて、よく混ぜます。
③ 布で通気ができるように蓋をして、常温の冷暗所保管します。
 最初の1ヶ月は一日に一回程度、清潔なオタマで沈んだハチミツを混ぜます。
④ 約3カ月で、ドクダミ酒の出来上がりです。
褐色の液体だけを別の瓶にうつして、美味しくいただきましょう。

どくだみ発酵酒は美味しいだけでなく、生葉の抗菌作用
乾燥した葉の解毒作用、さらに強壮作用まで加わり
体力の落ちた老人の健康飲料としては、驚くほどの効果を示します。
特に元気のない人に、10〜30mlずつ服用させれば気力が充実し
健康な身体が取り戻せるでしょう。

野草のことを知ろう♪

どくだみは生では独特な匂いがしますが、乾燥させてお茶にすれば案外美味しくいただける薬草です。蒸し焼きにして軟膏にしたものはニキビや面疔など膿の吸い出しとして、効果があります。お茶として服用すれば、利尿作用があり解毒や抗菌になり膀胱炎、尿道炎、子宮などの炎症、冷え性、高血圧、頭痛、のぼせ、胃下垂、皮膚病など様々な効果が期待できます。生葉汁を煎じて服用すれば糖尿病に、入浴に使えば美肌効果も。

◯ 名  称…どくだみ
◯ 分  類…ドクダミ科ドクダミ属の多年草
◯ 旬の時期…開花期は5~7月頃
◯ 利用部位…葉、根
◯ 注目効果…各種化膿症、皮膚病一般、強壮剤
◯ 利用形態…薬用、食用、酒用、茶用、浴用
◯ 生育場所…原野、山林の湿地に自生
◯ 食べ方例…天ぷら、油炒め、きんぴら、お茶、化粧水や軟膏にもなります。