恩送りという『やさしさのバトンリレー』🏃

私たちはたくさんの人の優しさに支えられこれまで生きてきました。「いつか恩返しを」と思う一方で、受け取った恩を次の誰かへ渡していく「恩送り」という考え方を最近知りました。これは、まるで「恩のバトンリレー」のように、幸せの輪を広げる素敵な方法です💌

「恩返し」と「恩送り」、どう違うの?

恩返しは、親切にしてくれた相手に直接お礼をすること。これに対し、恩送りは、自分が受けた優しさを、その相手ではなく全く関係のない第三者へ渡していくことです。海外では「Pay it Forward(ペイ・イット・フォワード)」とも呼ばれ、善意が次へとつながるイメージです。

例1: カフェで自分のコーヒー代を支払う時に、次の人の分も一緒に払っておく。
例2: 災害時に、以前自分が助けられた経験がある人が、今度は被災した地域や人々を支援する。などです。

恩返しはすぐにできないこともありますが、恩送りなら、相手を限定せず、今できる小さなことから始められます。

今すぐ始められる「恩送り」のヒント

「何から始めよう?」と思うかもしれませんが、小さなことでも十分恩送りになります。
SDGsもその1つかもしれません。

  • 困っている人に、率先して手を差し伸べる 仕事のやり方を教えたり、街で困っている人に「お手伝いしましょうか?」と声をかけたり。断られても、それは助けが不要だっただけ、と気軽に考えてみましょう。
  • 道や行列で、相手に順番を譲る 車に道を譲ったり、レジで急いでいそうな人に先に譲ったり、エレベーターのドアを開けて待ってあげたり。心の余裕を「恩送り」に変えてみませんか。
  • 玄関で、自分以外の人の靴も揃える 自宅や出先で、自分の靴を揃えるついでに、他の人の靴も揃えてあげる。ちょっとした心配りで、次に使う人が気持ちよくなります。
  • 集まりの場で居心地が悪そうな人に、一声かける 一人でいる人に笑顔で挨拶したり、自己紹介したり。その一声が、相手の心を温めるかもしれません。
  • かつて先輩にしてもらったように、後輩の話を聞く 仕事の悩みを聞いたり、アドバイスをしたり。先輩がしてくれたように、時間やお金を使って後輩を支えることは、先輩への恩返しにもなります。
  • クラウドファンディングに協力する 世の中のためになる試みに寄付や援助をするのも、あなたが手にした「お金」という恩を社会へ送る行為です。

本をバトンに「恩送り」を体験できる場所

東京のある本屋に「繋がる本棚」というサービスがあるそうです。誰かが置いた本には、次の読み手へのお手紙が挟まれていて、自分の本と交換することで、本の温かいメッセージを受け取り、また次の人へ託すことができます。これも、本をバトンにした「恩送り」と言えるでしょう。私たちもこれをヒントに、何か考えてみようと思います🎀

優しさは、「返す」のではなく「与える」もの

親からもらった愛情を、ごく自然に自分の子どもに手渡すように、私たちは互いに助け合い、支え合って生きています。もしかしたら、私たちの命は、恩送りによってずっとつながってきたのかもしれませんね。

また、地球の恵みに感謝し、環境のために小さなことから行動することも、恩送りです。

あなたを心から大切に思う人は、優しさが返ってくることを期待していません。感謝と優しさに溢れたあなたが、その恩を他の人々に送ることで、多くの人に小さな幸せが渡るのであれば、それはきっと何倍にも嬉しい姿として、かつての恩人たちの目に映るはずです。

日本では「親孝行」や「恩返し」が美徳とされますが、優しさは「返す」ためではなく、「渡し、与える」ものであるはずです。

さぁ、小さな「恩送り」を、今すぐ始めてみませんか?🌟

幸せ風船編集室🐱 T